弁士って・・・なに?
・選挙の時によく見かけるけど、
・政治家とかに多いよね
・資格がとれるなら就職の時に役立つかな?
なんて思っていませんか?
私も選挙のたびに不思議に思うんです。
「弁士」ってなに、と・・・。
資格試験とかあって、合格するとなれるのかな?
でも政治家とかに立候補する人に多いみたいだし、もし資格があるのなら相当勉強しなければ駄目かな・・・。
スルーしても良さそうなことではあるけれど、選挙のたびに気になるので、調べてみました!
「弁士」という言葉の由来は?
昔々、とはいってもお侍さんの時代ではなく、文明開化にそろそろ慣れ親しむようになってきた、明治30年頃。
それまで鎖国していて、海外のものに馴染みがなかった日本でも、じわじわと海外のものが入ってくるようになり、その中のひとつに、「無声映画」というものがありました。
映画と言っても今の映画とは全く違い、音声は出ません。
そしてその映画を写す機械もまだ日本人には馴染みがなく、とても珍しいもの。
なので、この映画を使って、
・楽しんでもらおう
・みんなによく知ってもらおう
・一儲けしよう
などと、考える人達はでてきます。
しかしながら当時の映画はとても短く、また、音声のついていないものでしたので、初めての人にとってはすぐ飽きられたりする心配もありますよね。
「お客様を盛り上げて、リピートしてくれるようにしなければならない!」
そこで、
・映画を写す機械の説明をしたり
・場を盛り上げたり
・ナレーションを付け加えたり
する必要が出てきました。
その人たちのことを、「弁士」とか「活動弁士」というようになったのが、「弁士」という言葉の由来とされています。
「弁士」の意味は?
昔は「無声映画」のナレーションで活躍していた人たちのことを弁士と言っていましたが、最近ではちょっと意味が変わってきていますね。
特に国会議員などの政治家の選挙の時にポスターなどでよく見かける「弁士」という言葉、あれは先ほど説明した「無声映画のナレーション」と言う意味とは全くかけ離れています。
なので、昔ではなく現在使われている「弁士」という言葉の意味を調べてみました。
弁士とは?
弁士(べんし)
- 弁舌の巧みな人 ⇒ 会話術
- 講演・演説などをする人。特に、候補者本人・応援演説を問わず、選挙又は政治活動で演説を行う人物を指す。 ⇒ 演説
- 活動写真、サイレント映画の職業的解説者 ⇒ 活動弁士
引用 wikipedia 弁士
選挙などによく使われているのは、2の、
講演・演説などをする人。
特に、候補者本人・応援演説を問わず、選挙又は政治活動で演説を行う人物を指す。
ですね。
弁士に資格は必要なの?
弁士に資格試験はあるかどうか調べてみました。
その結果・・・資格試験はないです。
自分で名乗っているだけなのですね。
また、よく間違えそうですが、「弁護士」とも全く関係がりません。
「弁護士」と「弁士」にているので間違えそうですし、間違えなくても「弁士」と聞いたら、意味の分からない人であれば、「なんとなく弁護士っぽい職業の人?」と勝手にイメージしてしまうことも考えられますので注意が必要。
繰り返しますが、「弁士」は無資格無試験です。
まとめ
いかがでしたか?
国会議員などの政治家の選挙などでよく見かける「弁士」という言葉、単に「講演・演説などをする人」という意味でした。
知らないとちょっとぼやけたイメージや間違った認識を持ってしまいがちな「弁士」という言葉ですが知っていて損はないですね。
本日の記事は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。