「乾雪」と「湿雪」に違いって何?
・どうやって読むの?
・雪だるまを作るのにはどっちがいいの?
・スキーやスノボをするのはどっちがいいの?
と、「乾雪」と「湿雪」って言葉、あまり耳にしない言葉だけに、ニュースなどで耳にすると
「えっ!なにそれ?」
ってなってしまって、挙句の果てに、「雪は雪でしょ…」みたいな開き直り。
まあ、一年を通して使う言葉ではないので、それはそれでありかもしれませんが、これをキッカケに、「乾雪」と「湿雪」の違いについて、聞かれたら答えられる程度に知識を広げておいてもいいはず。
そこで本日は、「乾雪」と「湿雪」の違いについて紹介していきますね。
Contents
乾雪とは?
「乾雪」とは「かんせつ」と読みその名の通り、「乾いた雪」という意味です。
「かわきゆき」ともいいますね。
子供の頃に、雪玉を作る時に、雪を手にとってぎゅうぎゅうとやったことがあると思います。
その時に、雪がサラサラしていてなかなか雪玉が作れなかったことはありませんか?
ギュッと強く握っても、雪が固まらずに、すぐ壊れる…。
こんな感じの雪のことを「乾雪」といいます。
こういった雪はサラサラしていてべたつくことが少ないので、その結果スキーやスノボですべる際には雪の抵抗が少なく、楽しい滑りができます。
・パウダースノー
・ドライスノー
・粉雪
などとも呼ばれていますね。
湿雪とは?
「湿雪」とは「しっせつ」と読み、その名の通り「湿った雪」のことを指します。
「しめりゆき」や「ぬれゆき」「べたゆき」ともいいますね。
これまた、雪玉を作るときを例にあげますが、雪をかき集めてギュッと握った時に、すぐ固くなる雪、といえばイメージが湧きやすいと思います。
・雪玉
・雪だるま
・カマクラ
などは、乾雪に比べて湿雪の方が作りやすいのですが、スキーやスノボの場合は話は別になります。
湿った雪ということもあり、スキーやスノボの場合は、その湿り気が抵抗になる場合が多く、その結果、思うようにすべることができません。
なので、湿雪の場合はスキーヤーやスノーボーダーにはあまり好まれない傾向にあります。
湿雪と乾雪、違いは?
湿雪と乾雪の違いはわかったけど…同じ雪なのに、どうして違うものが出来るの?
と、いうことで、「湿雪」と「乾雪」ができるまでについて調べてみました。
雪が出来るまでに必要なものは、「湿った空気」です。
これは、太平洋や日本海などの海の水分などが太陽によって温められ、上昇していきます。
水分を含んだ空気が上昇して行くと、上空は温度が低いのでどんどん冷やされてしまいますよね。
それが小さな氷の粒になるのですが、これが雪の原型。
この雪の原型が次第に成長して、(水蒸気が付いて大きくなって)雪として空から降ってくるわけなのです。
小さな氷の粒が成長して雪となるわけですが、この時に、温度が高いと、水蒸気が氷になれないまま雪の中に「水分」として残ってしまいます。
こういった雪が空から降ってくると、水分を含んでいますのでベチャッとした雪になり「湿雪」と呼ばれます。
また逆に、上空の温度が充分に低い場合、水蒸気がほとんど凍って雪に取り込まれますので、こういった雪は水分が少ないですので、サラサラした雪になり「乾雪」と呼ばれます。
まとめ
いかがでしたか?
長くなってしまいましたので、もう一度要点をまとめてみますね。
◆乾雪とは?
サラサラとして水分が少ない雪。
雪だるまなどを作るのには固まりにくいので適さないが、スキーやスノボなどですべる時は、抵抗が少ないので適しています。
◆湿雪とは?
ベチャッとして水分を含んだ雪。
固まりやすいので、雪だるまなどは作りやすいが、スキーやスノボなどですべるときには抵抗が大きいので、適さないです。
◆乾雪と湿雪の違いは?
上空で、雪の中に含まれている水分が
・充分に冷やされて凍っている雪のことを乾雪
・充分に冷やされずに中に水分が残ったままの雪のことを湿雪
となっています。
人に違いを聞かれた時は、
「上空の温度が充分に低いと、雪に含まれている水分が凍って乾雪となるが、上空の温度が低くない時は、雪の中に含まれている水分がそれほど凍らず残ってしまっているので、湿雪となるんだよ~。」
みたいな感じで話してやるとわかりやすいと思います。
本日の記事は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。