喪中はがきって、どうしたらいいの?
・いつまでに出せばいいの?
・寒中見舞いとの違いは?
・切手はどうしたらいいの?
と、悩んでいませんか?
「なんとなくはわかっているけど、詳しいことはわからない…」
そこで喪中はがきを作成する前に、もう一度喪中はがきについて確認してみませんか?
今回の記事は、喪中はがきに関する疑問と回答をまとめてみました。
Contents
喪中とは?
喪中はがきについて紹介していきますが、その前に喪中に関してちょっとだけおさらいしておきましょう。
◆喪中とは? 喪中とは本来、 ・穢れている期間 の2つの意味があります。 そして期間ですが、一般的には1年とされていて、一周忌の法要が終わったら、「喪明け」としてお祝い事などに参加しても良いとされています。 ですが、これは ・地域的理由 によって違いがあり、必ずしも1年というわけではありません。 心配であれば地域の年長者やお寺などにいって聞いてみるのをオススメします。 |
また、喪中と忌中の違いについては、こちらの記事を参考にしてしてみてください。
→喪中とは?意味や忌中との違いについてわかりやすく説明します
それでは本題、喪中はがきについて詳しく紹介していきますね。
喪中はがきについて知っておきたい6項目
1 喪中はがきの時期について
喪中はがきとは、「年賀欠礼状」ともいいます。
文字通り、喪中であるがゆえに年賀状を出さないかわりに出すハガキのことなのですが、年賀状のかわりに新年に届くように出すのではりません。
新年が明けておめでたい気持ちを出す年賀状ではなく、「喪中なので、新年をお祝いすることは控えさせていただきます」といったハガキが喪中はがきなのです。
なので、喪中はがきをだす時期は年賀状よりも前に出しましょう。
また、喪中はがきには毎年年賀状を書いてくださる相手に、
「喪中なので年賀状は出さなくてもいいですよ」
と、伝える意味もあります。
なので、年賀状よりも前だからといって、年末ギリギリの相手が年賀状を出したあとでは失礼に当たります。
郵便局では毎年12月15日頃から年賀状を受け付けていますので、相手が年賀状を出すよりも早く、ということであれば、12月15日までに相手に届くようにしておけば大丈夫とされています。
そして、「早ければいいのか?」といえばそうでもありません。
あまりにも早すぎる喪中はがきは、忘れられる場合がありますのでここも気をつけておきたいところ。
なので、大掃除や年賀状と言ったものを意識する12月になってから、が一般的とされています。
12月1日~12月15日を目安に、喪中はがきが相手に届くようにしましょう。
2 喪中はがきの切手は?
喪中はがきの切手ですが、喪中ということもあり派手なのは避けて、できるだけシンプルなものが望ましいです。
郵便局にいくと、喪中はがき専用の切手が販売されています。
この辺は変にこだわるよりも、郵便局が用意してくれている喪中用の切手を使用したほうが無難ですね。
3 喪中はがきはどこまでだすか?
喪中はがきをどこまでだすか?喪中はがきを出す範囲で悩んでいる人も多いと思います。
これって調べてみたのですが、正解がないのです。
人によって言うことはバラバラ。
なので、「私ならこうする」と言った私なりの基準を紹介しますね。
まず故人と自分との続柄ですが、2親等内の範囲であれば、喪中はがきを出します。
これは、毎年自分に年賀状を送ってくれている人に対して、「喪中のため年賀状は控えさせていただきます」と言った意味を込めて、相手が年賀状を出す前にこちらの方から喪中はがきを差し出します。
そして、
自分が喪主であれば、先程書いたように毎年自分に年賀状を送ってくれる人達に追加して、故人に年賀状を送ってくれる人にも喪中はがきを出します。
まとめてみると、喪中はがきを出す範囲は、
・故人が二親等以内であれば、喪中はがきを出す。
・自分が喪主であった場合には、故人に年賀状を送ってくださる相手にも喪中はがきを出す。
と、こんな感じになります。
同居しているとか別居しているとかは関係なく、親等数で決めるのが私なりの基準ですが臨機応変に決めてみてもいいと思います。
4 喪中はがきと寒中見舞いの違い
喪中はがきと寒中見舞いとの違いですが、喪中はがきとは先程も書いたように、「喪中のため年賀状は控えさせていただきます」と言った意味があります。
それに対して寒中見舞いとは、
・暑い夏に暑中見舞いを出すように、寒い冬に「寒いけどいかがお過ごしでしょうか」と言った相手を気遣った手紙
・喪中にも関わらず年賀状を出してくださった方に対するお礼の手紙
・喪中はがきを受け取った方が、年賀状のかわりに出す手紙
の3つの意味があります。
また、寒中見舞いとは、松の内(1月8日もしくは1月15日)が開けてから立春(2月3日)までに出すとされていますので、年末に出す喪中はがきとは別で、年が明けてから出すものなので、時期も違いますね。
5 喪中はがきのデザインは?
「喪中はがきのデザインはどうしたらいいの?」
ということですが、喪中とはもともとは「悲しんでいてお祝いする気にはなれない」という意味がありますので、派手なデザインやおしゃれなデザインの喪中はがきはありません。
白と黒のみの色使いで、フォントは明朝体みたいな筆で書いたような感じのものが一般的ですね。
また、昔の人は喪中はがきを書く時に、薄い墨を使いました。
理由は、「悲しみの涙で墨が薄くなってしまったから」と、悲しみを表現するため。
とはいえ、今は郵便で届ける時代ですので、郵便局の機械や配達員さんが読める程度の濃さでいいとされています。
この辺は昔の人のこだわりで、今はプリントする時代。
郵便局の喪中ハガキのテンプレートを見ていても、墨の濃さにはあまりこだわっていませんので、あまり気にしなくても大丈夫です。
6 喪中はがきに書く文例は?
喪中はがきを書く時に、気をつけてほしいことが5つあります。
1 拝啓、前略、といった頭言葉や、敬具、草々といった結語は使いません。
2 文章内で句読点は使用しません
3 おめでたい言葉は避ける
4 個人の名前、亡くなった日付、年齢、差出人との続柄は明記する
5 結婚、誕生、引っ越しの挨拶などは一緒にしない
と、この5つを気をつけた上で喪中はがきの書き方ですが、3つのパートに分けて説明しますね。
◆1 最初に挨拶を書く
喪中はがきの最初は、挨拶ですが、これは、「喪中なので新年の挨拶をご遠慮します」ということを相手に伝えるようにします。
例文としては、
・喪中につき年末年始の挨拶をご遠慮します
・喪中につき新年のご挨拶は失礼させていただきます
・喪中につき年頭のご挨拶は謹んでご遠慮申し上げます
と、こんな感じになります。
◆2 誰が、いつ、何歳でなくなったのか?を書く
最初の挨拶が終わったら、次は、「誰が、いつ、何歳でなくなったのか?」を喪中はがきに記します。
例文としては、
・本年〇〇月母〇〇〇〇(享年八十三才)が永眠いたしました
と、こんな感じで「誰が、いつ、何歳でなくなったのか?」を書きます。
◆3 故人が生前お世話になったお礼や挨拶、などを書く
最後は、お礼や挨拶になります。
ここで先程も書きましたが、「出産」や「引っ越し」などの報告を書くのはいけません。
お礼や挨拶のみにしましょう。
例文としては、
・ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
なお時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます
と、こんなかんじなります。
1~3をつなげて書くと、
喪中につき年末年始の挨拶をご遠慮します
本年〇〇月母〇〇〇〇(享年八十三才)が永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
なお時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます
となります。
7 喪中はがきのテンプレートってある?
と、説明しましたが、普段は書くことのない喪中はがきですので、実際にどんなものかわからないと思います。
なので、喪中はがきのテンプレートが乗っているサイトを2つ紹介します。
プリントして使ってもいいし、また、喪中はがきの文例をまねてもいいですね。
◆Canon
喪中はがきのテンプレートが8枚あります。
全体的に薄くてシンプルに仕上がっています。
登録不要で使えます。
◆エプソン
喪中はがきのテンプレートは20種類以上。
落ち着いた色使いが特徴です。
登録しないと使えないのが残念
まとめ
いかがでしたか?
喪中であれば、喪中はがきに限らず、年末年始は普段とは過ごし方が違いますので、気をつけておきたいところ。
喪中の場合の、
・新年の挨拶
・初詣
・門松
・…
などと言った年末年始の行事をどうしたらいいのかを記事にしてまとめてみましたので、喪中の場合の年末年始の過ごし方を確認してみてください。
本日の記事は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。