コンセントの二股や三股って危険なの?
・ブレーカーが落ちてしまったり
・熱を持って火事になってしまったり
と、心配ではないですか?
たしかに、私も過去に何度かあります!
火事ではないですよ…ブレーカーを落としたことが。
ある時は、ブレーカーが落ちてしまった時にパソコンをつけていたので、編集中のデータが飛んでしまって、「またはじめから」状態に…。
あの時はデータ真っ白、頭の中真っ白、で、手がつけられず、そのままやけ食いに…。
なので編集中のデータはこまめに保存しておきましょう…じゃなくて、コンセントの二股や三股の危険性と安全の目安について本日は紹介していきますね。
コンセントのタコ足配線(二股・三股)でブレーカーが落ちる原因
コンセントを二股・三股、またはそれ以上のタコ足配線をして、突然ブレーカーが落ちてしまった…なんて経験がある人も多いと思います。
あれって実は、タコ足配線の本数が原因ではなくて、使用している電気製品の容量がある一定以上をオーバーしてしまうとブレーカーが落ちる仕組みになっているのです。
もう少し具体的な数値を出してわかりやすく説明しますね。
家庭用コンセントの場合、電圧は100V(ボルト)、電流は15A(アンペア)となっています。
なので、一つのコンセントで100Vx15A=1500W(ワット)まで使うことができます。
コンセントは1500W(ワット)まで!、これが基本となってきます。
で、実際に家電を使う場合ですが、ワット数は家電によって様々、使用ワット数の大きいものもあれば小さいものもありますよね。
その総和が1500W(ワット)以内であれば大丈夫!となりますので、1500W(ワット)以内であれば、何個もタコ足配線をしても理論上は可能となっています。
とはいえ、だったら限界まで二股・三股の電源タップを増やして…って思いがちですが、電源タップにも「容量の限界」があるんです。
これは電源タップに書いてあるのですが、例えば私のパソコンにつないである電源タップには「合計1500Wまで」と書いてあるので、1500ワットまでは大丈夫なのですが、これは使っている素材などによって違ってきます。
もし1000W(ワット)までしか使えない電源タップに、1000W(ワット)以上の負荷をかけてしまうと、熱を持ってしまって最悪の場合、火災の原因になる可能性がありますので注意してくださいね。
コンセントを変えればいいの?
コンセントの穴が上下2つあるので、1500W(ワット)を超えそうであれば、空いている方にプラグをさせば大丈夫!と思いがちですが、そうではありません。
なぜなら、ブレーカーの回路自体が一緒であるから。
コンセントの穴が2つあってもブレーカーの回路自体は一つですので、2つで1500W(ワット)を超えてしまうとブレーカーが落ちてしまいます。
ようするに、1500W(ワット)というのは、コンセント単体ではなくて、ブレーカーの回路の制限容量なんです。
一般的な家庭の場合、部屋ごとにブレーカーの回路が別れていると思います。
・キッチン
・洗面所
・リビング
といったように。
ですが、例えば広いリビングの場合、リビングの入口と奥でコンセントの差込口が2個以上ある場合もありますよね。
こんな時は要注意!
コンセントの差込口が複数あってもブレーカーの回路ががひとつなのであれば、2つを合わせて1500W(ワット)を超えてしまった時にブレーカーが落ちてしまいますので、気をつけてくださいね。
容量オーバーになるとどんな危険があるの?
電流が多く流れすぎた場合、まず最初にブレーカーが落ちてしまいます。
「ブレーカーが落ちる」ということは、
・電気を使いすぎだよ
・このままでは熱を持ってしまう可能性があるよ
・危険だから一旦遮断するよ
というような意味がありますので、まずはブレーカーを直す前に一旦どの家電製品が電気を使いすぎているのか確認して、「使いすぎている家電製品の電源を切る」などして対処しましょう。
そしてブレーカーが落ちないけど危険なときのパターンとして、先ほど取り上げた「電源タップ」の最大容量をオーバーしてしまうこと、があげられます。
先ほど紹介したように、1000W(ワット)までしか使えない電源タップに1000W(ワット)以上の負荷をかけてしまうと、熱を持ってしまって最悪の場合、家事になってしまう可能性がありますので気をつけてください。
まとめ
いかがでしかた?
長くなってしまいましたので、もう一度要点をまとめてみますね。
◆コンセントのタコ足配線でブレーカーが落ちる原因
家庭用コンセントの場合、電圧は100V(ボルト)、電流は15A(アンペア)となっています。
なので、一つのコンセントで100Vx15A=1500W(ワット)まで使うことができます。
とはいえ、これはブレーカーの回路の設定ですので、ブレーカーの回路が一緒であれば違うコンセントでも合わせて計算する必要があります。
◆容量オーバーになるとどんな危険があるの?
・コンセントが容量オーバーになってしまった場合…
ブレーカーが落ちてしまいます。この時はブレーカーを直す前に原因である家電製品の電源を抜くなどして対処しましょう。
・電源タップが容量オーバーになってしまった場合…
熱を持ってしまって火災の原因になる可能性があります。電源タップの容量の限界は電源タップに書いてありますので、容量オーバーにならないように気をつけてください。
◆タコ足配線は二股・三股でも大丈夫?
最後になりますが、タコ足配線は
・コンセントの容量(1500W)
・電源タップの容量(製品によって違う)
の範囲内であれば、増設していっても問題ないですよ。
本日の記事は以上です。
最後までお付き合いただき、ありがとうございます。