冷蔵庫の側面が熱いけど…
・これって故障なのかな?大丈夫かな?
・いつもはこんな感じじゃなかったのに…
・故障して冷えなくなったらどうしよう
・側面が熱いから部屋まで暑くなってしまう
と、お悩みではないですか?
たしかに、会社に設置してある冷蔵庫は、夏場になると側面が熱くなっていますが、決して故障して冷えないというわけではなく、もう何年もそのまま使っています。
でも故障じゃないとしたら、
「一体どういった作用で冷蔵庫の側面が熱くなってしまうの?」
と、ちょっと疑問に…
そこで冷蔵庫の側面が熱くなってしまう原因について徹底的に調べましたので、本日はそれについて紹介していきますね。
Contents
冷蔵庫の側面が熱くなる原因
冷蔵庫の側面が熱くなってしまう原因ですが、まず結論から言うと、「冷蔵庫がちゃんと作動しているので側面が熱くなる」のです。
冷蔵庫の側面が熱いのは、冷蔵庫が頑張っている証拠!
なので側面が熱くなっているのですよ~。
とはいいつつも、これだけではイマイチよくわからないと思いますので、もう少し詳しく説明しますね。
冷蔵庫の側面が熱くなる理由
冷蔵庫の側面が熱くなる理由ですが、これは冷蔵庫が放熱しているからなんです。
冷蔵庫には「冷媒」が入ったパイプが張り巡らされていて、それが冷蔵庫内の温度を一定に保っているのですが、この冷媒は冷蔵庫の温度を調節すると冷蔵庫の中の熱を奪うので、その結果、冷媒は熱くなってしまいます。
その熱を逃がすために冷蔵庫には放熱板がつけられているのですが、その放熱板が熱を持ってしまいますので、その結果、冷蔵庫の側面は熱くなるのです。
なので、冷蔵庫の側面が熱くなるのは、冷蔵庫が頑張って中を冷やしている証拠なんです。
昔の冷蔵庫の場合、この放熱板は冷蔵庫の背後にしかついてないタイプのものが多く、気にならなかったのですが、技術進歩のため、最近の冷蔵庫では放熱板は冷蔵庫の側面や上部にもついているため、冷蔵庫の側面が熱く感じられるのです。
冷蔵庫の側面が夏に時に暑い理由
特に夏場!他の季節よりも冷蔵庫の側面が熱く感じられる人って結構いると思います。
その原因は、
・熱がなかなか逃げていかない
・冷蔵庫がより頑張る季節
この2つですが・・・わかりやすく説明いしていきますね。
まず「熱がなかなか逃げていかない」事に関してですが…
特に夏場に置いては、室内が暑いですので、放熱板を通してもなかなか冷蔵庫の熱が逃げていかない状況が続きます。
放熱板と室内の温度差がそれほどない状態!
そうなってくると、放熱板にだんだん熱が溜まっていきますので、特に夏場に置いては冷蔵庫の側面が熱く感じられるのです。
そして、冷蔵庫が頑張る季節ですが・・・
また、夏場に置いては冷蔵庫を開け締めする時に冷蔵庫の中に入っていく空気が、他の季節と比べて、温度が高いですよね。
そのため、冷蔵庫はより冷やそうとがんばってしまい、その結果、放熱板に熱がガンガン溜まっていきます。
なので冷蔵庫の側面が熱くなってしまいます。
こういったことが原因で、特に夏場に関しては冷蔵庫の側面が熱くなっているのです。
とはいえ、まだ、冷蔵庫の側面が熱くなってしまうのは故障かどうか心配…という人もいると思いますので、次にメーカーの公式発表を紹介していきますね。
冷蔵庫の側面が熱い!メーカーの公式発表は?
冷蔵庫の側面が熱いことに関して、冷蔵庫メーカーの公式サイトではどのようなアナウンスがされているか調べてみました。
今回調べてみたのは、
・日立
・パナソニック
・三菱
の3社です。
それぞれ紹介していきますね。
◆日立の公式サイトでは?
日立の公式サイトでは、こう書かれていました。
Q
側面や背面が熱くなったり、足元から温かい風が出たりします。
A
庫内の熱を放熱パイプやファンで庫外に逃がしているためです。
使い始めや夏場は50℃〜60℃になることもありますが、安全/性能上共に問題ありません。
熱による床材の収縮や乾燥が心配される場合には、厚さ1cm程度の丈夫な板を下部全面に敷いてください。
引用 日立 お客様サポート
と、使い始めや夏場に置いては、冷蔵庫内を冷やすためにフル稼働しますので、その結果製造この側面が熱くなってしまうことがアナウンスされています。
冷蔵庫の側面が50℃〜60℃になってしまう可能性もありますが、安全・性能に問題はない、ということですので、これで安心したのではないでしょうか?
(とはいえ、50℃〜60℃は結構熱いですね)
次にパナソニックの公式サイトをみてみましょう!
◆パナソニックの公式サイトでは?
パナソニックの公式サイトではこう書かれていました。
Q
冷蔵庫の側面が、熱くなります。
A
■冷蔵庫の側面について
冷蔵庫の側面は、放熱のために,室内の温度より15℃から20℃程度高くなる場合がございます。■冷蔵庫の放熱について
現在、日本国内で販売している冷蔵庫は、背面に放熱パイプがございません。
本体の前面と側面に放熱パイプを内蔵して、本体表面より放熱する「インナーコンデンサー」方式を採用しています。設置直後や、外気温が高い時、一度に食品をたくさん入れた時、ドア開閉が多い時などに、庫内を冷却するために、多くの放熱を行うことがあります。
環境によっては、50℃~60℃(周囲温度30℃)ほどになる場合もありますので、かなり熱いと感じる場合もございます。また冷蔵庫には安全装置がついていますので、異常発生時(温度が高い、大きな電流が流れる、無理な力がかかる等)には、強制的に運転を停止いたします。
パナソニックの冷蔵庫においても
・外気温が高い時
・一度にたくさんの食品をいれた時
・ドア開閉が多い時
に関しては、冷蔵庫内の冷却をするために多くの放熱するので、50℃~60℃になる場合もあるようですね。
昔、某番組で「一ヶ月一万円生活」というのをやっていましたね。
あれで、「冷蔵庫を長時間開けておくと再冷却するのに電気代がかかるから、一瞬で開けて必要なものだけ取ってすぐ閉める」という生活の知恵を実践していました。
冷蔵庫開けてから献立をあれこれ考えると、冷蔵庫内に温かい空気が入ってしまいますので、結果的に電気代もかかってしまい、冷蔵庫の側面も熱くなってしまいます。
冷蔵庫を開ける前に献立を考えておいて必要なものだけ取り出したらすぐ閉める、を実践することで、冷蔵庫の負担もかなり減るのではないでしょうか?
最後に、三菱の公式サイトをみてみましょう!
◆三菱の公式サイトでは?
三菱の公式サイトでは冷蔵庫の側面の熱についてこう書かれていました。
Q
冷蔵庫の側面が熱い、温風が出る
A
冷蔵庫の側面や天井は熱くなります。特に夏場は約50度~60度になり、床面から温風が出ることがあります。
これは、冷蔵庫内を冷やすために必要な機能として放熱器が埋設されており放熱しているためです。
また、背面下部のモーター(コンプレッサー)は効率を上げるため風を当てて冷やしており、温められた風が出る場合があります。特に大きな力で冷やす据えつけ時や周囲が熱い夏場は、モーターを冷却して温められた風が冷蔵庫から排出されますが、庫内の食品には影響ありません。安心してご使用ください。
引用 三菱電機 よくある質問
冷蔵庫の側面が熱いのは放熱しているためで、故障ではないことがわかりますね。
と、冷蔵庫の側面が熱いことに関する冷蔵庫メーカー3社の意見は一致していますので、故障かどうかはあまり気にする必要はないと思いますが…それでも気になる人のために、冷蔵庫の側面がつい時に対策方法について紹介していきますね。
冷蔵庫の側面が熱い時の対策方法
冷蔵庫の側面が熱いのが気になるのであれば、
・隙間をあける
・マグネットなどをはがす
・室内の温度を下げる
といった対策方法もあります。
それぞれわかりやすく説明していきますね。
・隙間をあける
先程も書きましたが、冷蔵庫の側面が熱くなってしまうのは、放熱しているからなんです。
なので、冷蔵庫の設置場所に隙間がなく、逃した熱が溜まってしまうと熱がこもってしまいますので、その結果、冷蔵庫の側面がどんどん熱くなってしまいます。
熱を逃さないと、熱はどんどん溜まっていきますので、その結果、「冷えない」なんて可能性も考えられますね。
だから冷蔵庫が放出した熱がこもらないように、熱を逃がすような隙間が必要になってきます。
拳くらいの大きさの隙間を、冷蔵庫の熱を逃がすように作ってやりましょう
・マグネットなどをはがす
冷蔵庫にマグネットなどで予定表や献立などを貼っている人も多いと思いますが、そういった障害物があると熱がなかなか逃げていきません。
なので、冷蔵庫の側面にマグネットで紙などを貼っているのであれば、剥がすことで熱が逃げていきますので、その結果熱くなりにくくなります。
・室内の温度を下げる
室内の温度が高いとどうしても熱が逃げにくくなって、その結果、冷蔵庫の側面が熱くなってしまいます。
なので、室内の温度を下げることで冷蔵庫の側面も冷やされます。
まとめ
いかがでしたか?
長くなってしまいましたので、もう一度要点とまとめてみますね。
◆冷蔵庫の側面が熱くなる原因
冷蔵庫の側面が熱くなる理由は、熱を逃しているからなんです。
これは冷蔵庫メーカーの公式発表なのであまり気にする必要はないと思います。
◆冷蔵庫の側面が暑くならないための対策
・隙間をあける
・マグネットなどをはがす
・室内の温度を下げる
が有効です。
冒頭で紹介した会社の冷蔵庫の側面が熱いことなんですが・・・不特定多数の人が冷蔵庫を開け閉めしているので、温かい空気が入ってしまい、その結果、冷蔵庫内を冷やすために熱を放出するので熱くなっていた状況ですね。
とはいえ、改善するために冷蔵庫の使用を禁止するわけにはいかないので、冷蔵庫さんにはこれからも頑張って欲しいですね。
本日の記事は以上です。
最後までお付き合いただき、ありがとうございます。