喪中と忌中の違いって何?
・何が違うの?
・喪中と忌中は期間が違うの?
・正しい使い方は?
と、悩んでいませんか?
たしかに普段聞き慣れない「喪中」(もちゅう)と「忌中」(きちゅう)、という言葉、意味や使い方、期間などをあまり良く知らずに使っている人も多いと思います。
実は私もそんな中のひとりでした。
「言葉は知っているけど、詳しい意味は知らない・・・」
ということで、「喪中」と「忌中」の違いについて調べてみました。
喪中と忌中の違い
喪中と忌中の違いをみる前に、「喪中」と「忌中」の意味についてわかりやすく紹介します。
喪中(もちゅう)とは?
喪中とは、
「穢れている期間」
と言った意味もありますが、
「親しい人が亡くなってしまって悲しんでいるので、とてもではないけれど「お祝い」をする気にはなれない」
と言った意味で使われる場合が多いです。
「悲しんでいてお祝いする気になれない」ので、
・結婚式は参加できない
・新年のあいさつに「おめでとう」を使わない
・お祭りにには参加できない
といった感じで使われています。
◆喪中の期間
喪中の期間ですが、一般的には1年とされていて、一周忌の法要が終わったら、「喪明け」としてお祝い事などに参加しても良いとされています。
ですが、これは地域的もしくは宗教的な違いがあり、必ずしも1年というわけではありません。
また、故人との関係によっても喪中の期間は違ってきたりしますので、心配であれば地域の年長者やお寺などにいって聞いてみるのをオススメします。
では忌中は?
忌中(きちゅう)とは?
忌中につかわれている漢字「忌」ですが、これは「忌み」(いみ)とも読みます。
この「忌」の漢字の意味は、
・神に対して身を清め穢れを避けて慎む事
・忌み避けるべきこと
となっています。
とはいってもこれだけでは、イマイチよくわからないですよね。
基本的には、生活に悪影響をおよぼすような穢れを排除することなんです。
穢れとは
穢れ(けがれ)とは、忌まわしく思われる不浄な状態。死・疫病・月経などによって生じ、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられる
引用 wikipedia 穢れ
例えば、これは大学時代の先輩から聞いた話なのですが、昔の場合、人がお亡くなりになると今よりも設備や知識が乏しかったので、そのままにしておくと、
・伝染病が流行ったり
・死体に害虫などが大量に湧いたり
などといった感じで、生活に悪影響を及ぼしていました。
そういったものを「穢れ」として一定期間遠ざけたり処分するのは、残された親族の役目。
しかしそうした「穢れ」を扱ううちに、自分も病気になってしまったり…なんてこともあったようです。
こうなってくると知識や設備などがない昔なので、
・一緒に連れて行かれた
・一緒に連れて行かれそうになった
といった勘違いをする場合も。
そういったものを含めて「穢れ」をしっかりと遠ざける期間を「忌中」といい、この期間を無事にすごすことで
・今は穢れていないですよ
・穢れはしっかりと処理しましたよ
・汚れは過ぎましたよ
と、周りにアピールすることが昔の村社会においては大切だった。
といっていました。
先程も書きましたように、医療や薬の知識のない昔は「穢れ」とは、「死・疫病・月経などによって生じ、共同体に異常をもたらすと信じられ避けられる」と信じられていました。
なので、忌中の期間にしっかりと穢れを祓い、共同体に病気などを持ち込まないようにするのが、共同体(村社会)のシステムを守っていく上でとても大切なのもうなずけますね。
◆忌中の期間は?
忌中の期間は一般的には
神式では50日
仏式では49日
とされています。
喪中と忌中の違い
喪中と忌中の意味の違いですが、
喪中は、「穢れている期間」というのも含まれますが、「親しい人が亡くなってしまって悲しんでいるので、お祝いをする気にはなれない」と言った意味が強いです。
これに対して「忌中」に意味ですが、これは、「穢れている期間」という意味が強く「悲しいのでお祝いする気になれない」という意味はありません。
また、喪中と忌中の期間の違いですが、
・喪中
一般的には、一年とされています
・忌中
神式では50日
仏式では49日
とされています。
しかし、喪中と忌中の期間に関しては、個人との関係や地域や宗教によっても変わってきます。
まとめ
「喪中」と「忌中」の違いについて、わかっていただけたでしょうか?
若者にはあまり馴染みのない言葉ですが、年配者の中には気にする人もいますので、しっかりと意味を捉えて正しく使っていきたいですね。
また喪中の過ごし方についてですが、こちらにまとめてみましたので、参考になると思います。
◆喪中のお正月の過ごし方について
本日の記事は以上です。
最後までお付き合いただき、ありがとうございます。